4月15日は息子さんのお誕生日。
帝王切開でオギャーとは言わずに静かに生まれた息子さん。
な、泣かない… と不安になりつつ、先生たちが数分「処置」をしてくれると、ふぎゃ~と無事産声を。
半身麻酔で身動きの取れない私の顔の横に看護婦さんが連れてきてくれた時は、嬉しくてしょうがなかったなぁ。
あの日から5年。
あっという間ながらも、離婚したり避難したり、濃い5年だったように思う。
さて今回のお誕生日は、色々と理由はあれど、自由に使えるお金があるうちにとついに日本の家族経由でDSを買い与えてしまったのですが、アダプターが100v~120vなのに変圧器を買い忘れた私。(素で忘れてたんだけど)
タイの電圧は200vだったかな。最近の日本の電化製品は240vまでおkのものが多いので大概そのままコンセントにぶっ刺して使えるのだけど、確認せずにうっかり120vまでのものをそのまま使うともちろん一瞬で壊れる訳です。(アダプターがね)
DSを取り寄せたものの充電できない… この田舎に、タイ人が必要ともしない変圧器など売っているのか!? とバオに思い聞いてみると、「作ってあげるよ。」と言われた。
えっ?と思ったけど、 誕生日の二日前と期限が迫っていたこともあり、売ってもいなさそうだしお任せすることに。
バオはどこかからちっこいスイッチみたいな部品を買って来て、うちで使ってなかった延長コードを解体し、コードを出刃包丁()で切ってスイッチを接続。
スイッチのつまみを回すと電流が流れる仕組みのようで、「回しきると200v流れちゃうからちょっとだけ回して使って。」と言った。
ちょっとだけって… すごいアバウトじゃない…?
間違えたらアウトってこと…?
大丈夫かしらと思いつつもありがとうと言うと、導線がむき出しだから後でやるね。と置いて帰った。(そして飲みに行ってケガして来た。)
なんだかんだそのままになっていて、翌日が誕生日なのに手付かずの変圧器。
明日ちゃんと充電して渡せるかな?ていうかコレ使えるのかな?と思った私は、試しに扇風機でも回してみようとコンセントに差し込みスイッチを入れた。
途端、
パンッ!!
という音と共にブレーカーが落ちた。
あわわわわである。←最低
そしてお誕生日当日の朝、バオに壊れた~と言うと「これまだ部品全部足りてなかったんだよ。」と。。
そんでまた解体して、「ハニーは何したの。」って言うから試しに使ったと言ったら、「ハニーはドゥー(悪ガキとかそんなよーな意味)だね。」と笑っていた。
ダメ元でタラートの電気屋さんやスーパーに行ったけど変圧器もDSに対応してるアダプターも売ってなかった。
あう~;;
と絶望的な気持ちになっていたら、家に使ってない携帯のがあるからそれ持って来てあげるよ、とバオ。
携帯用のアダプターじゃ合わないでしょって言ったら大丈夫大丈夫って。
明日でもいい?って聞かれて、今日が誕生日なのに~って浮かない顔をしたら、取りに行ってくれた。
しばらく家で待ってたら携帯用の充電機を持ってやって来た。
やっぱり差し込むとこの形が違う… と思いきやまた出刃包丁を要求。
更にDS用のアダプターも。
そして双方の先を切り取って、中の導線をくっつけて、テープで補強。
携帯の充電機の先に、DSの充電機の接続部分を着けた即席充電機が完成した。
おぉ~!なるほど!コードを切ってくっつける発想はなかった!と感心したというかなんというか、タイ人はすごいなぁ。
バオの手を見たらうっかり切ってしまったらしくザックリと傷ができていて、血が出ていた。
痛い?って聞いたら笑って痛くないよって言ってた。
夕方まで息子さんをお昼寝させて、その間にDSを充電。
充電ランプがついた時には感動したな。笑
一度家に戻ったバオは夕方ケーキを持って来てくれた。
タイならでは、バタークリームの冷蔵庫に入れなくてもいいケーキ^^;
そして外に出ると水かけられるからってご飯を買いに連れてってくれて(まぁ後ろに乗っててもかけられるんだけど)、傷が痛いから帰ると言ってさっさと帰ってしまった。
後で聞いたら、水をかけられることより男の人が私の顔にベビーパウダーを塗る(触る)のが嫌だと言っていた。笑
ソンクラン最終日は避けるのが上手なバオのおかげでそんなに思い切り濡れなくて済んだ。ような気がする。
前日満喫して思ったけど、3日間はけっこう長い;
家を出る度にビショビショになるのは、一日もあれば十分かも~ と思ったり思わなかったり。
去年は日本人避難者が住む大きなおうちで、お友達にもお祝いしてもらったお誕生日。
今年は私とふたりきりになってしまって淋しそうだった。
来年はもう少し賑やかにお祝いしてあげられるといいな。って思った。
まぁ淋しいとか言いつつ、DSと大好きなスパーマァリオ(息子さん風の発音)見たら夢中になって、私の存在すらほとんど無視だったけどねww
ケーキもロウソク消したらもう興味なくなって、私がひとりで食べました…。
バオさんありがとう。
息子さんにもありがとう。
私のとこに生まれて来てくれて、しっかりおっきくなってくれて。
母はひたすら嬉しいです。
バオには内緒だけど、世界で一番愛してるよ♡*。笑