初めての夜行バスでいざバンコク。
昼間バオに連れてってもらって買ったバスのチケットには20:00発と書かれていたので、バオに送ってもらって19:45ぐらいに停留所に到着。
すでに二階建てのバスが停まり青い光を放っていた。
私がいなくなってしまうからと休みを取ったバオはこの日一日浮かない顔をしていて、それはそれは淋しそうでちょっとかわいくて笑ってしまった。
早く帰って来てねと言うので、ほっぺにちゅーしてバイバイした。
急な階段を登ると4列シートの座席。
少しゆったりしていてブランケットや枕もあって、飛行機のエコノミーよりは快適そうかな~という第一印象。
全面のモニターでは延々タイ演歌のPVが流されていた(もちろんけっこうなボリュームで)。
心配だったエアコンも吹き出し口をパカッと閉めれるタイプで、パーカーとブランケットがあれば大丈夫。靴下もはいたらフンフン思ったよりも快適じゃないの~これならなんとかいけるかな~ と少し安心。
しばらく走ってお客を全員乗せるとおしぼりだ水だお菓子だお茶だと配られる。
そのあとはゴミありますか~と乗務員が集めて回る。
あらまぁこれでひとり500バーツは安いかもな~と
…思ったのだけど。
走り始めて1時間くらい経った頃かな。多分21時ぐらいだったと思う。
突如始まる、「トランスフォーマー2」(もちろんけっこなボリュームで)。
い、今から!?である。
夜行列車ならとっくに静かになってカーテンもほとんど閉まり、寝てる人は寝てる時間。…から映画ですって!?
眩しいし音でけーし、しかもトランスフォーマー好きだからつい見ちゃうし。
息子さんも変身シーンや戦闘シーンに釘付け。
キュイーンキュイーンドンガラガッシャンとどっちにしろ寝られたもんじゃない…。
うう~ 眠い… けどこれじゃ寝れない。お菓子要らないから耳栓とアイマスク配ってよ~>< と静かな怒りを感じつつもトランスフォーマーを見ていたら、終盤に差し掛かり盛り上がってきた所でブツンと消された。
えっ みたいな。
寝ろってことらしかった。
これなんてサービス。
私たち以外誰もカーテンも閉めないので街灯やお店の灯りが流れ眩しくてなかなか寝られなかったけど、さすがにいつの間にやら眠りに落ちた。
リクライニングもそこそこできたので、想像よりは楽だった… かな。
どのくらい眠っただろう。
パッと灯りが着いて、モニターも白い画面を映し出したので眩しさで目が覚めた。
もう着いたの?と外を見ると真っ暗。
バスターミナルのような所にゆっくりとバスが入り停まった。
社名が入った画面を映し、女性の声でアナウンスが流れる。
なにやらご飯食べるとか言っていて、ぞろぞろと大半の客が降りていった。
ケータイの時計を見たら夜中の1時。
1時?
バッ バカじゃないの!?飯食えじゃねーよ!と思わずにはいられなかった。
トイレとか煙草休憩って意味だったんだろうけど、車内にトイレがあるバスなんだしさぁ… この時間にアナタ… である。
30分程の停車の間青白いライトは着きっぱなし。爽やかなピアノ演奏がけっこうなボリュームで流されとても眠れない。
さすがの息子さんも起きてしまう始末。
やっと走り出して、あったかいお茶いかがですか~とトレイを持って現れた乗務員に若干イラッとして、また目が冴えてしまってなかなか眠れない思いをして、やっとこ眠ったと思ったら5時にはおはようございますというアナウンスと共に大音量のタイ演歌のPVが始まった。
もう二度と夜行バスには乗らないと心に誓った。(友人の話では夜中に停車しなかったそうなので全部同じではないかも)
モーチットのバスターミナルに着いたのは朝の6時過ぎ。
バオがロットゥーで日本大使館のあるルンピニーに行けるよって言ってたからロットゥー乗り場でオバチャンに聞いたらタクシーで行けと言われた。
夜行列車だったらファランポーン駅から電車で4駅だったのに。。無駄金じゃん↓とヤキモチでバスにしろと言ったバオにも少しイライラしたけど、経験できたことで帰りは乗らないことにできた訳だし仕方ない… と自分を慰めつつ。
そしてフラフラでたどり着いたメータータクシー乗り場に溢れる人を見て絶望。みたいな。
最寄りの駅までバイタクで行って電車で行くことも考えたけど乗り換えもあるし何より疲れてるしで待つことに。
バスも多分疲れるし遅いだろうし、てか探すのだるいし。
4、5レーンあるタクシー乗り場にはチラホラとしかタクシーは入って来ない。来ても何故かスルーして出てったりしてタクシー待ちの客は増える一方。
これ待ってたら渋滞の時間になっちゃうんじゃ…とか思いながらも待ってたけど、ほんとアホかってぐらいチラホラしか来ない。
ふと門の外を見ると流しのタクシーを捕まえてる人が見えて、ここより早くね?と思ったけど私より先に来てずっと待ってる人たちの目の前でタクシーをかっさらうのはどうだろう。。とちょっと思い止まって、少し考えた挙げ句門の外に出た。
出てそっこー捕まえられた。
待っていた小一時間を返してと心の中で叫んでみたり。
日本大使館は知らないと私を降ろそうとする運転手にルンピニー公園でも駅でもいいから!と食いついてやっとこ向かう頃にはほんのり渋滞していて、けっこう時間がかかってしまった。
運転手さんがバイタクのおっちゃんとかに道聞いてくれてなんとか到着。
ちょっと通りすぎて歩く羽目にもなったけどおかげでATMにも寄れたし、9時少し前には日本大使館の領事部に到着。
セキュリティを抜けて証明担当の窓口に着くと、待ってる人も10人いるかいないかぐらいでホッとした。
入り口を入ってすぐの所で持って来た書類のチェックをしてもらい、こっちに在留届けしてますか?してない?じゃあ日本に住んでるってことでやりますんでね~みたいな軽いやり取りを終え、番号札を取って順番を待つ。
室内には日本語が溢れ、トイレもとっても綺麗。エアコン温度も程よ~いかんじで、あの空間はまさに日本だった。
さほど待たずに呼ばれて窓口へ行き書類を提出すると、ガラスの向こうの職員がノンカイからいらっしゃったんですか!?と驚いていた。
そうなんですアハハと乾いた笑いを返すと、「遠方から来てる方には(証明書を)即日お渡しできますけど待たれますか?」と。
大使館のHPには翌開館日受け取りと書かれていてそのつもりだったからまさかの申し出に今度はこっちが驚いた。
どれぐらい待つのか聞いたらたったの30分。もちろん「待ちます!」と答えた。
次の日朝イチで書類を受け取りによってから外務省に行って夕方ノンカイに帰る。というハードな予定を立てていた私にはこの上なく嬉しいハプニングだった。
きっちり30分後に名前を呼ばれ、書類を確認してサイン。
独身証明書と質問書の英文訳。2枚で920バーツ(3,000円しないぐらい)。
た、たっか~;;と思いながら支払って、HPには記載がなかった一番聞きたかったことを質問。
「日本への婚姻届けは、代理人可能ですか?」
お姉さんは少々お待ちくださいと奥へ行って戻り、「ご本人か、お相手の方でも大丈夫です。」と。
「どっちかがってことですよね。代理人不可っていう… 」と言うと申し訳なさそうに「そうですね。」と言われた。
やっぱりまたバンコクまで出て来ないとアカンのかー>< である。
とにもかくにも無事に書類を受け取り、外へ出てバイクタクシーでホテルへ向かった。
10時に着いてしまって、チェックインは14時だったけど、フロントのお姉さんが「12時くらいに部屋に入れます。(ニッコリ」と言ってくれたのでやたー♪と少しテンソンが上がる。
朝も食べてないし荷物を預けて外にごはんを食べに行くことに。
バスで眠れなかったせいもあり二人ともクタクタ。
息子さんもゴキゲンナナメでごはん食べないの!お部屋で寝たいの!と駄々をこねたけど、引きずってって近くの食堂へ入った。
頑として食事を拒否した息子さんは砂糖を舐めていた。
ホテルを出てすぐの所に屋台や食堂があってムーピンもあったから寄ったのにムーピンも食べないって言うし、カオマンガイも嫌って言うし。
朝も食べてないのに後でおなかすいたって言われたら嫌だからしつこく聞いてたら何度目かでパッと顔が明るくなって「ムーピン食べる!」と。
お前今まで眠くて話聞かずに全部嫌だって言ってただろ… と思った瞬間だった。
ホテルのロビーで恥ずかしげもなくムーピンを食べさせ、12時を待った。
バオに即日受け取れたと電話をしたら嬉しそうに「じゃあ今日帰って来るの!?」などと言うので、
これから外務省は無理だよ… 寝れなくて疲れてるし部屋で寝たい… と丁重にお断り。
ムーピンを食べ終わった息子さんは眠さのあまりおかしくなってソファの上を跳び跳ねたり転がってみたり注意しても耳に入らない状態。
私も疲れてたし基本放置しながら待っていた… のだけど12時を過ぎても声をかけられない。
さっきのお姉さんはいないし。
ので自分から部屋に入れますかとフロントで聞いてみると、まだです。とキッパリ。
あお~ん;; である。
やるだろうなーとは思ってたけどソファでピョンピョンしてた息子さんは勢い余って落ちてテーブルに頭を打って泣いた。
だから静かに待ってなよ。眠いなら寝なと言ったところで変なテンソンになっちゃうと無理なのも知ってるんだけどね。
やっとこ呼ばれたのが13時過ぎ。
期待した分ものすごく長く感じた。。
シャワーを浴びてベッドに倒れ混み、17時近くまでお昼寝して、やっと少し元気になった。
この日は旅の数少ない楽しみ、Twitter繋がりの方々との食事も予定していて、18時半と迫っていたけどこれまた息子さんがずっと楽しみにしていたプールに寄った。
ホテルの14階にあるバーを併設したプールは、ネットのレビューには小さいと書かれていたけど息子さんには十分だったし、水も綺麗で風も心地よくなかなか良かった^^
泳いでいたお兄さんが遊んでくれたりして息子さんもご機嫌♪
そして案の定帰るよと言うと「嫌だ!まだ遊ぶ!!」と。
キャーやっぱり~>< と思いながらママのお友達とごはん食べよう、終わったらまた連れて来るからと言っても「嫌だ!!」しか言わない。
懇願虚しく帰ろうとしない息子さんに最後の手段で置いていくフリをした。
嫌ならママだけ行くね。ずっと帰って来ないけどここにいなね。と言ってエレベーターホールへ行き、少し遅れますと電話を入れてしばらく隠れてからそーっとプールに戻ると、半べその息子さんにお兄さん3人がかりで体を拭いてTシャツを着せていてくれて思わずフイタ。
ママ来たよ!と言うお兄さんたちにコップンカーして息子さんのそばへ行くと口をへの字にして目に涙を溜めながら濡れてなかなか脱げない水着と格闘してて、んもーかわいくてかわいくて。w
泣くの我慢してる顔ってかわいいんだよね~w
ついいじわるしてしまいたくなるから困るww
とまぁ、そんなこんなで無事に待ち合わせのレストランへと向かうことができますた。
普段会えない人たちとの食事会は楽しくて、何よりそういう会を開いてもらうのが有り難かった。
ちゃっかり美味しいご飯もごちそうになり、お土産もらっちゃったり、後から飛び入りしてくれる人もいて。
話は尽きず、あっという間に時間が過ぎて、解散する頃には22時になっていた。
疲れたけど、バンコクまで来て良かった~と思うひとときでした^^
残念ながらお会いできなかった方々とも、いつか会えたら嬉しいです。
いやぁ。Twitterて素晴らしい~
皆様ほんとにありがとう!!
もう22時だったけど、約束通りプールに寄って少し遊ばせてから寝ることに。
夜は夜で良かったな~プール。
おなかがこんなじゃなければ私も泳ぎたかった。
昼間いたお兄さんたちがプールサイドでまったりしてて、中のひとりが写真いいですかと言うので、息子さんとのツーショットを撮ってあげた。
息子さんはモテるな~
バスは最悪だったけど、なんだかんだで良い一日でした♪