先日ついにタイの自動車免許の更新に行ってきたので覚え書きも兼ねて書こうと思います。
車も持っていなければ運転する予定もないのですが、せっかく無駄な費用を払って免許の切り替えをしたのに更新しないのはなんかもったいないし、何より身分証として便利なので更新してみました。
タイの免許は最初の2年がいわゆる仮免許、それ以降は5年毎の更新となるようです。(2019年6月現在)
仮免許で2年も運転できるのもちょっとすごい気がする。
早いものでタイの免許に切り替えてからもう3年が経つんですよね。
するどい方はおわかりかと思うんですが有効期限が2年なのにほぼ3年後に更新しました。
知人が期限前に更新に行ったら「期限が切れてから来い」と言われた話を聞いていたので、斬新だなぁ。きっとタイはいつでも更新できるんだろうな~。と高を括っていたんですが、twitterで「期限切れてから一年以上経つと失効しますよ」と失効する一か月前に教えてもらい、あわわわわとなっての更新です。
私一事が万事こんなかんじだなぁ。。
運転免許証更新のための必要書類
・パスポートおよびワークパミット原本
・パスポートの写真とVISAのページのコピーにサインしたもの
・ワーパミの写真と更新事項が書いてある全ページのコピーにサインしたもの
・健康診断書
・今までの運転免許証原本
上記を揃えてなるべく朝の8時までに陸運局へ行くのをおすすめします。
(午後からでもいいみたいですが)
更新の流れ
①まずは入り口を入ってすぐのインフォーメーションに書類を提出、更新したい旨を伝え番号札を受け取ります。
3年も経つとだいぶ改装されて綺麗になり、モニターも活用されて快適になっていました。
②すぐ横のモニターに番号が表示されて呼ばれるまで待ち、表示された番号の窓口へ行きもう一度書類を提出。
③試験をする部屋の前で待つように言われるので、ここでも自分の番号が表示されるまで待機。
④試験が終わったら書類を持って再度インフォーメーションへ。番号札を受け取り、新しい免許証を受け取るために発行窓口のある部屋の前で待機。
⑤表示された窓口へ行き、写真を撮り手数料を支払い、新しい免許証を受け取る。
おしまい!
手順は日本の免許からタイの免許へ切り替える時と一緒でした。簡単ですね。簡単なんです。
でもこの度わたくしは見事に③から④の間の試験で落ちました。
この経験が皆さんのお役に立てれば幸いです。
ビデオ講習について
私は受けたことがないのですが「1時間ぐらいビデオを見せられる」という話もあって、実際私の少し前に更新に行ったじょーしは見たらしいのですが。見ないといけない人と見なくていい人は何が違うんでしょう。事故ったことあるとかですかね。。
試験に落ちるの巻
①機械の上にある、前後にずれてる二本の棒の、左側の棒を手元のスイッチで動かして右側の棒と平行にして止める。
②足元のアクセルを踏むと機械の下にある緑のランプがつくので、それが赤になったらすぐにブレーキを踏む。
は前回同様すんなり合格。
そしてやってくる③目の検査。
見えない。前回もあんまり見えなかったけどなんだか前より見えない気がするのは視力が落ちたからだろうか。
顔のほぼ真横は私の視界じゃないんですよ。私の目ん玉は正面についてるんですよォォ!!と言いたくなる試験。
鼻が高い方が有利じゃないですか!?と憤りながらも素直にマニュアル通り鼻を窪みにくっつけて試験を受けたところ、びっくりするぐらい見えません。
更に真正面にいる試験官のレディが「まっすぐ見て!!」「まばたきしない!!」「考えるな上を向くな!!」とめちゃくちゃ怒るので無駄に焦る。
色を間違える。間違えるっていうか、ほぼ見えてない。
しびれを切らしたように試験官が「向こうへ行け!!」と言う。
同じ部屋の中に各試験を受ける装置が二台ずつあって、落ちるともう一方へ並び再度受けるようです。
立ち上がると試験官が私のショートパンツを見て更にブチギレ。「そんな短いの履いて!!長いのを履きなさい!タイ人を見習え!」と怒られました。
自分が悪いのはわかっているけど、こんなに怒られたのはいつぶりだろうぐらい怒られて、怒られるのって悲しいな…と思うなどしました。
再試験の試験官は男性で物腰が柔らかく、怒られはしなかったものの見事に落ちました。
装置の構造は同じものの、女性の方の装置は小窓の中に色付けされた板が出てくるようなアナログちっくなものだったのに対し、こちらはランプ。
視界ぎりっぎりのほぼ見えないところで点くカラーランプ、識別できず。。
ていうかこれ見えたとして何の役に立つんですかね?信号が横にあったら顔か目だけ向けて見ない?と思ったのは内緒です。
男性試験官は「今日は目をよく休めて明日また朝8時に来て。」とやさしく言いながら私の書類に「不合格」と書きました。
指示された通り15番窓口へ行くと「明日8時ね。13時でもいいよ。」と日付と時間、再試験を受けられる有効期限が書かれた紙を書類の束に留めて渡される。
落ち込む私を窓口の女性が「大丈夫大丈夫。」と励ましてくれました。
ひとりのタイ人女性が寄ってきて、「ショートパンツだと試験を受けられないの?」と聞いてきました。
見ると彼女もショートパンツで、怒られ追い払われる私を見て不安になったのでしょう。
ずいぶんと渋い表情の彼女に、私は試験に落ちただけでショートパンツでも受けられる旨を伝えました。「タイ人を見習え!」という言葉を思い出しながら。
再試験で決死の小細工
翌日は8時少し前に着き、まっすぐに15番窓口へ。
すぐに試験室に行くように促される。待ち時間はゼロでした。
素直に前日スマホをなるべく触らないよう、夜も早めに寝て目を休める努力をしたものの、どうしても不安が拭えなかった。昨日よりずいぶんとよく見える、なんてこともない。
ちょっと目を休めたからといって、視界が広がるんだろうか…?
そして私は決意しました。
板に鼻をつけずにちょっと下がってみよう。
もし怒られたら諦めてちゃんとつけよう。。
前日とは違い男性試験官の方に先に並ばされ、やさしい人だ、と少し緊張がほぐれました。
前の人がいなくなって私の番。バレないように、さりげなく少し後ろに下がった位置で台に顎を乗せる。何も言われない。
視界も少し良くなった気がする。下がってるんだから当たり前なんだけど。ただ残念なことにカラーランプが眩しくて色を間違えてしまった。
あっちの列でもう一回受けて、と書類を渡され、ああやっぱり何をしてもダメなのかも。と思った。
もう一台の装置の前にはもちろん、昨日めちゃくちゃ怒られたあの女性教官が座っていた。
滅多に履かないジーンズを装備して足は出ていない。あとはちゃんと正面を見ていれば怒られないはず…!こんな想いは学生時代以来である。
鼻を板につけずに距離を取る。
「正面を見て」と私を見据える試験官。はい!と元気に返事をする私。
カコン!という音と共に緑色の板が小窓から顔を出した瞬間、
見える!!見えるぞ!!!!と心の中でムスカ大佐が叫んだような気がしました。
視界良好。パーフェクト。
一度も間違えることなく試験をパスできました。
試験が終わったらあとは免許証の受け取りだけ!
ウキウキで15番窓口へ書類を提出しに行くと、前にいたおじさんが「また落ちたの?落ちたんなら落ちたんだよ!」と身も蓋もないことを言われていて切なくなりました。
昨日私に「大丈夫大丈夫」とさやさしく声をかけてくれた女性。今日も私にはやさしいけど、何度も落ちたらあんな風な扱いになってしまうんだろうか。
インフォーメーションで新しい番号札をもらい、10分ほど待って窓口へ。
写真を撮る時の首の角度の要求が厳しくてどうしようかと思ったけど、なんとか撮影して新しい免許証を発行してもらいました。
写真を撮ってその場で数分でできあがるのがいいですよね。タイはこういうの早いです。銀行のATMのカードとかすぐ再発行してくれるし。
ちなみに更新料は555って書いてるけど562だか572だか取られたよーな。。
まぁでもそのぐらいです!
更新した日から5年目の誕生日まで。
なので次回の更新は5年半後となりました。
トータル1時間で終わったので、やっぱり朝イチがおすすめな気がします。
5年半経ったらまたこのブログを読み返して試験に備えようと思います!!目指せ一発合格!!
それにしてもというか、期限が切れてからほぼ一年。ギリッギリの更新だけど何も言われない聞かれないのが地味にすごいなぁと思いました。
期限切れの免許で一年運転してたかもしれないのにそこは気にしないというか、陸運局にとっては知ったこっちゃないのかな。
タイは奥深いですね?
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