最近、雨季の気配を感じます。
でも暑いんだけど… ちょっとだけましになったような気がしないでもない。
私の働く小さな日本企業は、転換期を迎えていて、なんだか毎日わやわやしております。
疲れてあんまり夜更かしができなくなりました。(つらい)
新しい仕事にも手を出そうとして社員一同四苦八苦。
四苦八苦の原因はひとりだけ急いで立ち上げようとしてる社長と、急にそんな…ちょっとあせりすぎじゃないすか?という社員との間の温度差がすごいからです。加えて取引先もちょっと引いているからです。(ダメじゃん)
ここはとりあえず向こうでも仕事が待っていることだしと日本に帰っていただくことにしたので、私の仕事が増えそうですが、ひとりの方が気が楽だからまぁいいや。
そしてこの立ち上げのタイミングで、以前から問題児だったおばちゃん従業員が辞職。
代わりに急きょ従業員を募集したところすごい速さで応募があった。
どうもタイ自体転換期のご様子。物価が上がり人件費が上がったタイに見切りをつけ近隣国へ移ったり、従業員を切ったりする企業が増えているとかいないとか。
応募者の中には切られた人が散見された。
そうして新人が3人増えて、心機一転がんばろう!みたいなかんじなんだけど。
女子だらけの職場に久々に男子がひとり入ってきた。
22歳。コッシーの中の人を連想させる、いつもニヤニヤしてる彼は、面接の時のおとなしそうな印象を裏切ってただの頭の悪い悪ガキだった。
というか多分タイの一般的な頭の悪い若者だった。w
タイ人スタッフはまず契約社員という形でスタートし、仕事の出来や勤務態度により正社員へという形。
仕事を初めて一週間も経たない水曜日、彼はお昼休みぐらいから今夜はパーティだぜ~とか言い出し、先輩に一緒に行くか、明日休んでもいいかなどと軽口を叩いていたのはそんなに気にしてなかったんだけど。
午後の業務が始まってしばらくしたら事務室に顔を出して、「今日チョンブリに行くから、明日もしかしたら仕事に間に合わないかもしれない。そうなったら半日休みをください。」とのたまった。
そのまま訳して社長に伝えたところ、「なんで?何しに行くの?」と。
「パッタヤーに行きます。」と彼。
「パタヤに何しに行くの?」と社長。
ニヤニヤしながら口籠る彼。
「遊びに行くの?」と私が聞くとそうだと言う。
ばっ 馬鹿かーーーーーーーーーーーーーー!!
と心の底から思いました、まる
真顔になった社長は彼を椅子に座らせ、平日にパタヤまで飲みに行くのは感心しない、遊びに行きたいなら週末に行って欲しい、契約社員でこういうのは悪い評価に繋がる云々とお説教を始め私はそれを拙いタイ語でなんとか訳す。
彼は、もちろん間に合わせるつもりだけど、もし道が混んでて遅れたら怖いから言っておこうと思ったと弁解した。
朝帰り前提である。
というかこれは多分社長の言わんとしてることがあんまり伝わってないなぁと思い、先輩スタッフにも手伝ってもらって社長の意見を彼に伝えた。
私が「まじめ」さとか、「誠実」さを求められてるんだと言うと、手伝ってくれていたタイ人みんながえっ?という顔になり、
「彼は遊びに行くってちゃんと正直に言ってるから、誠実なんじゃないの?」と反論。
「嘘はついてない。誠実じゃない人は遊びに行くなんて言わないで休むよ。」と。
ああっ たしかに!? と一瞬思ったけど、うーんうーんとなり、
「日本のサラリーマンはね、たとえ飲みに行って朝帰りしたってちゃんと出社するんだよ!」という締めになってしまった。
社長の気持ちが伝わったかどうかはわからないけど、翌日彼は具合が悪いから病院へ行くと他のスタッフに伝言を頼み、無断欠勤をした。
そうして翌日何事もなかったかのように出社し、病院に持っていったケータイは会社からの電話があったものとは別だったからとか連絡がつかなかったことを言い訳し、無断欠勤はやめるようにとのお説教にはまたニヤニヤしながらわかりましたと言っていた。
誠実さってなんなんだろう。
なんだかよくわからなくなってきた。
次やったらクビだと社長はだいぶお怒りだったけれど、またやりそうだよなぁ…
お説教の通訳ってほんと気が重いしめんどくさい。
彼が言うことを聞かないと先輩スタッフからの苦情も持ち上がり中。
ただでさえ忙しくなっちゃってその上しょっちゅう無駄な通訳に時間を割かれるのは御免なので、社長が帰ったらめんどくさいからいい子にしてろって私がお説教しようと思う。
一難去ってまた一難。
タイ人管理の仕事って大変ですね(しろめ