皆さんこんにちは。
3連休が終わってしまったのでお正月休みのことを考えながらがんばって生きてるokomexことおこめです。
反響のあった先週のツイート
日本では先日また大きな地震があり、
その地震のニュースを見ながらタイ人と話していた内容を少しつぶやいたところ、そのツイートがたくさんRTされて、みんな思うところがあるのかなぁと思いました。
タイ人が、日本はすごい良い国なのに、どうして被災して何年も経つのにまだ家がない人がいるのか。どうして日本政府や日本の大金持ちが助けないのか、どうして他の国民がチャリティなどでお金を集めて家を建ててあげないかと聞くので、うーんてなってしまった。
— おこめ@タイde迷走中 (@tw_okomex) 2016年10月21日
普段は眠いとか帰りたいとかうちの子かわいいとかしかしょーもないことしか言わないので、なにげなくつぶやいたことがたくさんRTされるとちょっと驚きますね。
どんな気持ちでみんながRTしてくれたのか、引用して呟いていた方もいたのでなんとかくはわかるんですが、
私はつぶやきの中にも書いたようにうーんて思ってしまいました。
私も、なんにもしてないなぁって。
どうして家を建ててあげないの?
タイ人である彼女が言った、この言葉。
うーん。どうしてですかね。家を建ててあげようとか、そういう具体的なことって考えたことがなかったです。
というか正直、自分の生活がいっぱいいっぱいで、助けようという余力がなかったし、今もありません。
彼女は言いました。
家がなかったら、どうやって仕事探すの?家がなかったらなにもできないでしょう。
どうして政府やお金持ちが家を建ててあげないんだ。
日本人はやさしいんじゃないのか。
チャリティをすればいいのに。タイにも募金あるけど、あんなの10バーツとか20バーツとかもらってもしょうがないからチャリティの方がいいよ。
服を作って、500バーツとかで売ったりするんだよ。どうせお店で買うものなら、チャリティで買おうって思うでしょ。
なるほど… 服を作る際の原価等考えているのかいないのかわからないけど理に適っている…
いやまぁ実際タイでは学校の子供たちが恵まれない人のためにとか、チャリティやってるみたいですね。
日本人はやさしい…やさしいかな。うーん、みたいな。
その他、タイの政府は貧しい人に家を貸す、お金を貸す等手助けをしてくれること。
月給が少ない人が政府から買える家があることなどを教えてくれました。
月数千バーツで30年ローン、総額かなりお安い家を、政府が売ってくれるんだそうだ。あんまりにもお給料が安くても、たくさんでも買えないそうなんだけど。
まいこも買えるよー!って言われたけど、どうかなぁ…外国人だし…
って、タイ人の話だから話半分に聞いてたけれど。(すいません)
「政府が月給の安い人に家を売ってくれる」以外は日本にも制度はあると思うんですが、どのくらいちゃんと機能してるんでしょう。
彼女は「やさしくて誠実な日本人」が家のない人を助けないのがどうしても腑に落ちないようで、信じられない理解できないと言っていた。
「だって、自分が家をなくしたらどうするの?」って。
どうしよう
そんなこと考えたこともなかった。
見知らぬ誰かを助けたり、助けられたりすることを、現実的に考えたことってないかもしれない。
例えば自分の家族や親しい人が困っていたら、きっとなんとかしようと必死になるでしょう。
でもそれが見たこともない知らない人だったら、申し訳ないけど自分の生活を犠牲にしてまで助けるかと言われたらできないし、自分が困った時に、見知らぬ人が現れて助けてくれることも想像できない。誰も助けてくれない!キィィ!と憤ることもないと思います。
だから社会保障というものがあるのではないかと思うんだけど。
自己責任社会の日本で育ったから、私も冷たい人間になってしまったんだろうか?
実際に国は被災者を支援しているのか
してはいるようです。除染除染というイメージですが、災害住宅なども作っているんですね。それにしても時間がかかるんですね、、
現場はやっぱり大変そう…
でもこうして、有志のボランティアさんもいるんだなぁ。
日本人にも心ある人はいるんだよねと思いました。
汚染された地域からまずは人を逃がすべきだ!とか言い出すと収集がつかなくなるので今回は自重します。
仮設住宅に住む人がいる一方で、オリンピックにお金をつぎ込んでいる現状にも、タイ人は呆れていました。
「人がいっぱい来てお金使ってくれるからでしょう。いい顔もできるもんね。自慢になるし。それはわかるよなんとなく。でも…」
でも、だよね。
ほんとそうですよね。
で、私は、どうするのか
なにもできない…
被災地に送るお金がない…余裕があればあったら実家に仕送りする…
お金がなかったら行動すればいいのか
申し訳ないがそんな時間も体力もない…
幼い子供との時間を今は大切にしたい。
政府の怠慢に怒ればいいのか?
声をあげることは大事だと思うけど、ネットでわーわー言ってるだけも違う気がするし、署名やお行儀の良いデモに効果があるとも申し訳ないけど思えない。
でも被災地だけじゃなくて、沖縄で行われていることなど、多くの人に知ってもらうべきことは自分も知っていたいし、少しでも誰かの目に触れたらいいなと思う。
そんでそこでみんな考えて、自分でいいと思うことをしたらいいのだと思っています。
タイの人たちは熱心な仏教徒。人を助け、良いことをする、タンブンすることで死んだ後天国へ行けると教えられているのもあって、可哀想だと困っている人に手を差し伸べる人が多い気がします。
反対に悪いことをすると罰が当たると信じてる人もいますね。怖いから悪いことはしないって、うちのスタッフのひとりも言っています。
そしてもちろんそれは全員じゃないです。
冷たいかなぁ酷いのかなぁって少し思ったけれど、私は甲斐性のないこの陽に灼けた細腕で、息子ふたりの笑顔を、ついでに私の笑顔を必死に守るのが精いっぱい。
申し訳ないけれど、冷たいかもしれないけど、いっぱいいっぱい。
私は今の日本が怖くて、今の日本で子供たちの笑顔をずっと守っていける自信がないので逃げ出しました。
これからどうなるかなんかわからないし、「だって、自分が家をなくしたらどうするの?」だけじゃなく、
もし大病したらとか、交通事故に遭ったらとか、なんかとんでもないことに巻き込まれたらとか、そんなことを考えだしたらどこにも行けないし何もできないのが貧乏人で、私はまさにそれです。
それで今に至る訳なのですが。
弱者切り捨ての日本政府は嫌い。日本はこのままではどんどん生きていくのが大変な国になってしまうと思います。
じゃあ自分になにができるのか?と思ったら、何もできない!!すいません!!という結果に辿り着いてしまいました。
余裕がある人が助けるべきだ!って偉そうに言うのもおかしいので、黙々と日々の糧を探し、子に育てられながら生きていこうと思います。
たまにちょっと立ち止まって、考えたりしながら。